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【人生】【生き方】【HSP】【うつ症状】【愛着障害】【発達不足】【生きづらさ】【自己肯定できない】【生きながら死んでいる人用】【無意識】【脳と細胞の入れ替え】【脳内言語と回路の入れ替え】【無意識へのテコ入れ】【自分育て】【消えた自分とつながる】【思い込みへのテコ入れ】【もう一度生まれよう】【自分を塗り替える】【自分の土台】

サッカーW杯で見えた、日本人の日常的愛着不足と頭も心も細い理由

こんにちは、

幻のリセッティスト  U です。

 

愛着障害などにより、生きていない心のまま生きて数十年、

いつでもいなくなれたので、”幻”とつけています。

 

自分をリセットして、生き直すために、

これまでの体験と学びを、生きている内に少しでも形にしようと

今日もタイピングしています。

 

生きづらさと関りがある方の何かのお役に立てればうれしいです。

 

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今日は、サッカーW杯で見えた、日本人の日常的愛着不足と頭も心も細い理由

をお話します

 

 

[:contents]目次

・W杯で見えた海外で当たり前のスキンシップ

・W杯で見えた海外の家族との心身のつながり

・W杯など重圧のスポーツにおけるスキンシップの必要性

・人間にとっての愛着は、タンパク質などと同じで、心身の安定を構成する重要因子

・現在の日本人は、特別な環境を除いて、愛着不足が日常

・愛着を強化することで得られるもの

 

 

<W杯で見えた海外で当たり前のスキンシップ>

ワールドカップを見ていて、とてもよく目にしたもの、

その一つに、【ハグ(抱擁)】がありました。

 

海外では、挨拶の一種というのは知っているけれど、

実際に画面を通してみると、

男性同士でも、首筋、頭などにキスをするような動作もあったりと、

こちらがうっかり冷静になってしまいそうになるような光景も当たり前に見られました。

 

肌の合わせ方、強さ、など相手とのスキンシップの仕方で、気持ちの大きさを伝えようとしています。

また一般の方や、子どもにも優しく好意的に行っている様子から、

性別、年齢、間柄など関係なく、常に行っていることがうかがい知れます。

 

 

<W杯で見えた海外の家族との心身のつながり>

ワールドカップ程の大舞台では、おそらく非日常で、最上級のスキンシップが行われているとは思いますが、

他人同士でこれほどのスキンシップをするということは、

家族同士でのスキンシップが日常的なのは容易に想像できますね。

 

普段から好意的な身体的接触があり、人肌のぬくもりを感じるということは、

人間にとって、身体感覚が常に満たされている、つまり、

孤独感や淋しさを感じる場面が少なくなり、それについて悩んだり、心が不安定になることもなくなります。

その分、本来考えたいことや、次の心のつながりにより集中することができます。

 

そのため、家族間では、

身体的なつながりを持ったまま、

心のつながりや、お互いの信頼を確かめ合うことができます。

 

安定した状態で、さらに安定を確かめ合うことで、

とても強固な心の柱になります。

 

家族によって支えられる強固な柱は、

家族への感謝、またより強い結びつき、つながりをもたらし

またお互いを大切にする、という自然な流れが形成されます。

 

 

<W杯など重圧のスポーツにおけるスキンシップの必要性>

日本人もワールドカップにおいては、選手、監督、スタッフ、みんなが自然にハグをしている光景を見ることが出来ました。

他のスポーツでも、励まし合う場面、勝利の場面でハグシーンは見られます。

これは、おそらく、

スポーツ、特に重圧のかかる大会などは、

お互いの士気を高めたり、共有したり、興奮を沈めたり、安心したり、喜びを分かち合ったりと、

理由を頭で考えていなくても、

そうすることで、自分たちにとってプラスに作用するということがわかっているんですね。

 

ここで、恥じらったり、ためらったり、感情の表現を抑制してしまうようでは、

きっと重要な大会で、思いっきり自分の最大限のパフォーマンスを出すことなんて

できないのではないでしょうか。

 

 

<人間にとっての愛着は、タンパク質などと同じで、心身の安定を構成する重要因子>

人間は社会的に生きる動物です。

コミュニティの大きさは最小で家族、最大で世界?でしょうか。

 

私たちが生きる世界は野生ではないので、

赤ちゃんが、たとえどうにか一人で身体が大きくなっても、

言葉を獲得しないといけないし、生活するためにお金を作る必要もあるため、

全くの一人で生きていくのは難しい。

 

そして、社会性の中で生きる私たち人間は、

動物よりも大きな脳を持つようになったので、

この脳をいかにコントロールして、自分たちの道具として使えるかが、

人間の安定したパフォーマンス、さらには人生の安定に関わってきます。

 

脳による私たち人間に与えてくれる功績は大きいものの、

脳がそれこそ ”不能な状態” になってしまうと、

とたんに、この大きな道具に振り回されてしまうという、もろ刃の刃の性質も持っています。

 

脳は、情報処理や創造、記憶、危機管理など様々な役割を持っていますが、

これらは、全て安定した状態と、明確な目的(軸、道)などがあることで、

健全に働き、能力を最大限に有効活用できたり、その能力自体を伸ばすことができます。

逆にいうと、不安定な状態だったり、向かう先がわからずさ迷うような状態では、マイナスに働き、能力が萎縮するだけでなく、身体機能にもマイナスの影響が起きます。

 

孤独感、欠乏感というのは、人間にとっては、脳が危機的状況と判断するので、

不安定をもたらします。

 

 

<日本人は、特別な環境を除いて、日常的に愛着不足>

これまでもスキンシップについて海外と日本の違いは知っていましたが、

今回W杯を通して、主にブラジルの選手について、興味を持って調べてみたところ、

彼の愛情の深さと広さ、特に子どもに対するスキンシップや愛情表現には、驚きました。

勝手なイメージで、恋愛に奔放だったり、自己中心的だったり、

楽しければいい、みたいに思っていましたが、

断片的な情報を見ても、パフォーマンスのためではなく、

彼自身の目の前にいる子どもへの愛情がわかりました。

それは彼が特別、というよりも、

彼がそのように育ったんだなと思わせられるようなものでした。

そして、彼もそれを大事にしているからこそ、

若い頃からずっとあのような優しく穏やかな表情でいるのかと、納得しました。

 

日本人で、どの子どもに対しても、あのような深く優しく愛情表現をしてくれる大人はいるのでしょうか。(気持ち的にはおられるかもしれません)

彼は、選手としてももちろん価値が高いですが、

私は、あの表情でいるだけで、

また自分にも他人にも(特に子供たちに)愛情を持って接してくれる人柄、

それだけで十分に人として価値があります。

 

特に私は、ほんとうにそう実感せざるを得ませんでした。

 

そして、彼を含め、彼らのサッカーでのパフォーマンスを見てもわかるように、

とても心の太さを感じます。

それは、やはり心の安定と、つながりによる太さ、これは技術だけでなく彼ら自身を支えてくれます。

 

日本人がたとえ同等の技術を持ったとしても、

彼らとの心の差がある限り、パフォーマンスにもそれが影響するだろうと想像します。

 

スキンシップがほとんどないことによるデメリットが

これほどまでに大きいことなんだと。

改めて実感しました。

 

 

<愛着を強化することで得られるもの>

心理的安定(不安、恐怖、自信不足(過剰)、理想主義(現実逃避)などが減る)

・身体的安定(不安による呼吸減少、思考停止、筋肉緊張などが減る)

・パフォーマンス向上(本来の持つ力を抑制せず、フルに使うことができる)

・能力の向上(本来の力を萎縮させてしまうのではなく、伸ばすことができる)

・賢明さの向上(愛着欠乏による不安、欲求などに使う思考を、本来の目的に使える)

 

愛着がもたらす好影響を、今後、日本人が得られるようになれば、

日本人の幸福度、心身の安定も、脳力も、パフォーマンスも、そして、愛情やつながりも、増えていくことができるようになると

思います。